コロナ ワクチン

国によるコロナウイルスワクチン普及の差

以前に日本とアメリカのコロナウイルスワクチン完全接種率についてを書きましたが、世界を見渡すと、ワクチンの接種率にはかなりの地域格差が出ています。こちらのウェブサイトによると、アフリカ地域では最低1回ワクチンを受けた人の割合が2割未満、他の地域よりも断然低いことがわかります。

https://www.nytimes.com/interactive/2021/world/covid-vaccinations-tracker.html

また、国の所得別に見ると、低所得国と高所得国の差が歴然としています。

世界中にコロナウイルスワクチンが公平に分配されることを目指して設立されたのがCOVAX(コバックス)です。日本のユニセフのウェブサイトの説明を抜粋すると、

新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)が始まった早い段階で、この世界的な危機を収束に向かわせるためには、世界中のすべての人が確実にCOVID-19ワクチンを接種できるようにする必要があることが分かりました。

そのため、世界のリーダーたちはCOVID-19ワクチンの開発と製造、診断法や治療法の開発を加速させ、すべての国の人々が迅速かつ公平にそれらにアクセスできるようにするための解決策を模索したのです。その解決策として生まれたのが「COVAX(コバックス:COVID-19 Vaccine Global Access)」です。

Gaviアライアンス、WHO、CEPI(感染症流行対策イノベーション連合)が主導する「COVAXファシリティ(COVID-19 Vaccine Global Access Facility)」は、世界の国々が共同でワクチンを確保・購入する枠組みです。高所得国、高中所得国が資金を拠出して一定数の自国用ワクチンを購入する枠組みと、国や団体などからの拠出金により途上国へのワクチン供給をおこなう枠組みが組み合わされています。

どの国も取り残されることなく新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチンを手に入れられるよう、すべての国に門戸が開かれており、2021年1月22日時点で、日本を含めた世界190カ国が参加を表明しています。 かつてない世界規模での連携を目指すCOVAXファシリティは、COVID-19の危機を収束させることが期待されています。

https://www.unicef.or.jp/kinkyu/coronavirus/covax/

COVAXのアイディアは2020年4月というコロナの世界的大流行の比較的初期に設立されたにもかかわらず、ワクチン普及の格差は生じてしまいました。原因としては、安全で有効性のあるワクチンが登場した当初、世界中にあるワクチンのほとんどが富裕国によって買い占められてしまったこと、輸出禁止の規制、製造業社による製造規模拡大などの問題のため、COVAXをつうたワクチン供給目標は下方修正を余儀なくされています。

その後、ワクチン生産の世界的な拠点であるインドの爆発的な感染拡大によって生産能力が減少したとともに、経済的に豊かな国々のワクチンナショナリズム、資金不足などの要因があるため、2021年内にCOVAXが入手可能なワクチンは14億2,500万回分に留まり、目標の20億回分の達成は2022年の第1四半期になる見込みです(2021年9月時点の予測値)。今後さらに取り組みを加速させ、低・中所得国の国々へ30億回分のワクチン供給を目指します。

https://www.unicef.or.jp/kinkyu/coronavirus/covax/

それだけに、開発途上国を中心にニーズのあるJ&J社がワクチンの製造を一時的にでも中止してしまったことが問題視されたのです。

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